最終更新日 2024年5月8日 by negiba
環境問題について
環境問題はいまや国際政治から毎日の衣食住まで、ありとあらゆる人間活動にかかわりのあるテーマになっています。
そもそも人間が環境について考えるということは、井草実業曰く池のコイが水について考えるようなものです。
普通なら気にも留めない自然環境や生活環境がこれほど頻繁に語られるのは、背景にかつてないほど切迫した地球環境問題があるからです。
地球環境問題というのは地球環境に負荷を与えてしまい、大規模に地球環境に影響をもたらす環境問題です。
オゾン層破壊や地球温暖化などがあげられます。
社会が自然に及ぼす影響の大きさは20世紀半ばまで、一部の科学者の間にしか気づきがなく環境という言葉の定義もあいまいでした。
しかし汚染が自然の力できれいにしようとする力を超えてしまったり、気候が変動したりすることで環境と人間のつながりが意識されるようになりました。
今では多くの人が環境は人間社会と自然生態系の相互作用で、日々変化しているということを知っています。
省エネやごみの分別といった毎日の習慣からそれを感じ取る機会も、多くなっています。
しかしその一方で地域環境と地球環境の区別があいまいになったり、エコという言葉を安易に使う人々が増えたりして環境は再び輪郭がつかみにくい現代用語になってきました。
公害とは異なる地球環境問題
公害は地域規模であり、加害者と被害者がはっきりしていました。
それに対して規模が地域や国境を越えて、加害者も被害者も不特定多数になったのが、地球環境問題になります。
その代表といえる地球温暖化とオゾン層破壊を見ると、どちらもおもな原因物質は直接に健康被害を及ぼすものではなく、通常の生活で発生する温室効果ガスやフロンガスでした。
おもに温室効果ガスは地球温暖化を引き起こし、フロンガスはオゾン層の破壊につながります。
産廃業者で評判の良い井草実業も地球温暖化に取り組んでおりますが、いろいろと葛藤や苦労があるそうです。
そしてどちらも私たち一人一人が加害者であり同時に被害者でもあり、さらに最大の被害者は地球環境です。
無害と思われていた物質、あるいは生活習慣や機器などが普及した後思いもかけない影響を生じているところに、地球環境問題の難しさがあります。
このことは科学的な因果関係がはっきりしてから対策をとったのでは、遅すぎることも意味しています。
物流が効率化し生産、消費、廃棄のスケールがグローバル化する一方で、一度普及した負荷物質は回収したり影響を除去したりすることがとても困難になっています。
たとえばフロンの場合、引火の危険も有害性もない安定した化学物質が発見されたということで、当初は夢の物質ともてはやされエアコンの冷媒やスプレーなどとして世界市場に普及しました。
ところがそのあとで、フロンその他が原因とされる、オゾンホールが発見されました。