くさび式足場の用途と取付手順についてKRHさんに聞いてみました

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最終更新日 2024年5月8日 by negiba

足場は住宅やビルなどといった建築現場の工事で、作業員が作業をしやすいように仮設で組み立てた構造物のことを指します。

この足場がないと、作業員は工事や補修などができませんので作業をするときの足掛かりとして足場は極めて重要です。

足場の材質には、銅製のパイプが使われることが多いです。

KRHなどのくさび式足場は、足場の中でも代表的なタイプの一つです。

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くさび式足場を使うメリットは、足場の組み立て工事をしやすいことでありこれを使って短時間で足場を組むことができます。

このタイプの足場は安全性が高く、強度もしっかりしている点も大きなメリットです。

 

くさび式足場で主に使われる部品

くさび式足場で主に使われる部品は、ジャッキベース・支柱・手すり・踏み板・ブラケット・筋交・鋼製階段などがあります。

これらの部材をハンマー1本で組み立てます。

また、解体もハンマーだけで出来るので工期の短縮に使われることが多いです。

用途は、住宅をつくるときなどに使用する建築現場のほか中低層のビル・イベント用の仮設ステージ・仮設スタンドなどにも使われていて大いに活躍します。

作業手順は、まず使用する部材を配置してから手すりを足場組立図面を見ながら等間隔に並べていきます。

次に、ジョイントする部分に支柱・アンダーベース・ジャッキベースや踏み板を配置すると準備完了です。

ジャッキベースとは、支柱に取り付けるときに使用するジャッキの下に敷くプラスチック製または鉄製でできた敷板のことです。

これがあることで地面にかかる荷重を分散させて足場の安定につなげることができます。

アンダーベースは、ジャッキベースの下に置く敷盤です。

支柱の取り付け方はまず地面にアンダーベースを置いてからその上にジャッキベースを固定し、そして支柱を差し込みます。

支柱と支柱の間に手すりを取り付け、ハンマーで固定します。

支柱は1スパンあたり4本取り付け、内側の支柱と外側の支柱を設置して長方形になるようにします。

支柱と支柱の間のスペースを作業員が通るイメージです。

次のスパンで設置するときは追加で支柱を建物のスパンに合わせて2本ずつ置くようにして組み立てていきます。

それが終わったら、手すりを支柱に固定します。

取り付けが終わったら、作業床の取り付け位置を決めてそこに踏み板をはめ込んでいきます。

踏み板にはロックプレートがついており、このロックプレートで手すりを固定することが可能です。

手すりや踏み板を取り付ける時には、作業員の転倒や落下事故などを防ぐため必ず水平になるように設置することが必要です。

作業床が出来た段階で、作業床の高さからおよそ90センチ上に手すりをはめます。

足場を組み立てるときは、建物のコーナーから中央部分に向かうようにして組み立てていき、建物を一周したら1層目は完了です。

こうした手順は、2層目以降の足場の組立についても同様です。

 

状況をきちんと確認してから上層にいる作業員に渡す

2層目・3層目と組み立てるときも足場組立図面に従って決められたピッチになるように取り付け作業をします。

2層目からの作業は高所での作業ですので、事故が起きないように部材の受け渡しは確実な合図のもとで行います。

作業をするときには作業員を適切に配置して、受け渡しを行います。

特に部材を渡す側は、状況をきちんと確認してから上層にいる作業員に渡すようにするのがポイントです。

作業員が、足場を上下移動するために昇降階段を取り付けることも重要です。

これは外側の支柱と内側の支柱の間に付けます。

建物の形状や設計に応じて自由に取り付けることが可能ですが、取り付けるときには高さ3.6mごとに踊り場を設けることになっています。

階段を付けるときには、階段手すりを階段と並行になるように取り付けます。

階段手すりの代わりに筋交を使用する場合もあります。

筋交は、本来は柱と柱の間に斜めに入れることで建築物・足場の構造を補強するための部材ですが、階段手すりの代わりとしても使用可能です。

また、必要に応じて筋交と階段手すりの両方を使用して2段手すりとすることもよくあります。

昇降階段の最も下から地面までの幅が300mm以上になる場合には、補助ステップを取り付けて作業員が転ばないように配慮することも大切です。

 

壁つなぎをするときは風荷重の計算が極めて重要

足場が完成した段階で、壁つなぎという作業を行います。

これは、強風にあおられないように建物と足場を連結する作業です。

壁つなぎをするときには、風荷重の計算が極めて重要といえます。

足場組立図面で風荷重の計算を記載しているので、それを見て固定していくのが手順です。

建物の形状によっては、梁枠も取り付けます。

間口などがある場所においては、作業員や関係者などが出入りするため支柱を立てません。

そうした場所では、梁枠を取り付けることで足場を補強する必要があります。

支柱と支柱の間の距離が長めである場合に、作業床の部分を梁枠を補強することで事故を防ぎます。

あとは、取付の際には建物に傷をつけないことも必須です。

作業員の目で作業をしているときにその都度チェックを行い、建物に配慮しながら慎重に作業を行いましょう。

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