家賃保証会社を利用するメリットとデメリット

最終更新日 2024年4月4日 by negiba

全保連や日本セーフティーなどの家賃保証会社

日本では国土の狭さに対して人口が多いことも相まって、賃貸物件の数がかなり多いとも言われています。
一方でマイホームを持ちたいという方もいますが、核家族化もあり敢えて家を買わずに賃貸に住むという選択肢を取るという方もいるようです。

そしてそんな日本の賃貸に関しては、さまざまな独自の風習が育ってきました。
例えば敷金・礼金といったものがそれにあたります。
そういったものは初めて賃貸を借りる際に知ったという方も多くなっています。

そして最近になってそういった賃貸独自の契約時に出てくるワードとしてかなり登場することが増えているのが、全保連や日本セーフティーなどの家賃保証会社というものです。

特に借りる側からすればあまり馴染みのないこの会社は、果たしてどういったことをするところなのかはあまり知られていません。
また、この家賃保証会社というものを利用するメリットとデメリットにはどんなものがあるのでしょうか。

【家賃保証会社って一言でいうと何??】

まず家賃保証会社とはなんなのかというと、簡単に言えば借主の連帯保証人の代わりをしてくれる会社です。
賃貸契約における連帯保証人とは家賃の滞納などがあった際にその債務を肩代わりして払う義務があるというものなので、分かりやすくいうとこの会社は家賃が払えなくなった際に立て替えて貸主に払ってくれるところというものとなります。

ただもちろんこの会社もボランティアでやっているわけではないので、立て替えてもらったお金はきちんと払わなければなりません。
この際の借主への取り立てもこの会社が行なうのです。

また、利用する際には通常料金が掛かってきます。
相場はもちろん利用するところによっても違いますが、一年間の契約で家賃の0.3ヶ月分から1ヶ月分の料金が掛かることが多くなっています。

ただ契約の更新・継続をする際には若干料金が下がることも多いようです。
この契約料でビジネスをしているということになります。

【家賃保証会社の利用者側のメリットとは?】

では家賃保証会社はこのような仕組みで収益を上げるとして、利用者にとってはどんなメリットがあるのでしょうか。
まずこういった会社を利用する最大のメリットは貸主側にあります。

それはもちろん、家賃の滞納による収入減を防ぐことができるというものです。
通常ならば借主側に家賃の滞納があった場合は連帯保証人へ家賃を請求することになります。

しかし連帯保証人への取り立ては別途行わなければならないですし、それで連帯保証人から債権の回収が確実にできるという保証はありません。
しかしこの会社を利用していれば債権を確実に回収できるので安心できるのです。
これは大きなメリットだと言えるでしょう。

一方で借主にはどんなメリットがあるかというと、やはり連帯保証人に関することが挙げられます。
例えば親や兄弟などの親戚がいない場合や何らかの事情で連帯保証人をお願いできない場合、そして外国人などで国内に頼める方がいない場合などはこういったサービスを利用することで物件を借りることができるようになるので非常にありがたい話と言えるのです。

そしてこれは貸主側のメリットとも言えます。
家賃保証会社を利用すれば連帯保証人無しでも借りられるとアピールすれば、借りてくれる人の範囲を広くできるかもしれないからです。

【デメリットはないの??全保連さんに聞いた】

ただもちろんこういったサービスを利用する際にはデメリットがないというわけではありません。
まず挙げられる最大のデメリットは、借主側にあるでしょう。
それはもちろん費用が掛かるという点です。

特に物件を借りる初年度は比較的高い料金が設定されることが多いので、その分借りる物件のグレードを落とさざるを得ないところがあるかもしれません。
これは仕方がないことだと言えるでしょう。

また万が一家賃の滞納をしてしまった場合、貸主自身が行う取り立てよりもこういった会社が行う取り立ての方が厳しいことが多いということも挙げられます。
というのもこういったサービスは家賃を保証するという面があると同時に、家賃滞納時の回収代行という側面も持っているからです。

回収業務をメインとして行う部門が取り立てを行いますので、厳しいものとなることが多くあるわけです。
ただしこれは家賃を滞納しなければ済む話ではあるので通常はあまり気にしなくても良いかもしれません。

【家賃保証会社の質を担保する法律や監督省庁がない】

そして借主側ほどではありませんが、貸主側にもデメリットはあります。
それは家賃保証会社の質を担保する法律や監督省庁がないということです。

例えばあまり聞き慣れないところを利用した結果その会社が倒産という事になってしまった場合、借主の連帯保証人にあたる人がいなくなってしまいます。
この際新たに連帯保証人を求めるというのは現実的にはかなり難しいため、家賃が滞納された際のリスクはかなり高いものとなってしまうのです。

また、滞納時の取り立てなどに関しても強引過ぎる取り立てをおこなったり、高額な延滞金を請求するなど悪質な業務を行うところも存在しないというわけではありません。
全保連さんや日本セーフティーさんなどが有名ですが、どの会社を利用するかはきちんと精査した方が良いと言えるでしょう。

 

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