不動産トラブルで訴訟になったときには弁護士に相談しよう

最終更新日 2024年5月8日 by negiba

■不動産に強い弁護士ということが重要

不動産を巡るトラブルは、金銭や権利といったことが関わってくるために、ちょっとした意見の食い違いでも、話がこじれてしまって解決できなくなることがよくあります。

そのようなときには、当事者同士の話し合いではことが収まらず、裁判になる可能性も出てきます。

そうなれば、法的な知識も必要になってくるので、弁護士に頼るのが良いでしょう。

その時、よく調べておかなければいけないのは「不動産トラブルに強い弁護士かどうか?」ということです。

というのも、離婚や金融、特許など得意分野というものがあるので、人選を間違えると資格があるから裁判で代理人になることが出来ても、勝てる確率が下がってしまいます。

多くの弁護士事務所では、どの分野を得意としているのかを看板やインターネット上のサイトなどに書いているので、その情報を元に選べば、すくなくとも得意分野の異なる弁護士に依頼することはありません。

自分では選ぶことが出来ないというのであれば、弁護士会や法テラスといった相談窓口にて、最適な人材を紹介してもらうのが良いでしょう。

さて、実際にどのような不動産トラブルがあるのかというと言うことも知っておくと、素早く動くことが出来ます。

※参考→不動産(売買・賃貸)トラブル 弁護士 費用

 

【瑕疵担保責任】

家の売買で注意しなければいけないのは、瑕疵担保責任です。

これは家に隠れた瑕疵があるにも関わらず、契約時に説明をせず、家の引き渡し後にそれが明らかになった、というようなときに売主の責任が問われるものです。

いわゆる欠陥住宅と呼ばれる物件を巡る裁判で、争われる重要な要件です。

裁判となったときには、買主には立証責任はないとする判例があるので、売主が瑕疵がなかったという証明が出来るかが、問題となります。

でも、何でもかんでも瑕疵だという事はできません。

専門的な知識を持った上で、瑕疵があるということを訴えなければ、裁判にはならないのです。

【債務不履行】

他にも裁判になりやすい事柄として、債務不履行があります。

債務不履行とは約束をしたのに、その内容を守られないときに言われることです。

例えば、売買契約をして支払いが終わったのに物件の引き渡しが行われなかったり、代金が行われなかった時が該当します。

このようなときには、約束が守られなかったことで生じた損害を相手に請求する損害賠償請求や物件の引き渡しを強制的に行なう強制執行の申し立てなどが行われます。

不動産トラブルではよくあることなので、契約に損害賠償の金額を盛り込んでおく、など事前に対策をすることが一般的です。

 

■不動産トラブルを弁護士に依頼するメリット

不動産トラブルには様々なものがあります。

売買に関するトラブルや賃貸に関するトラブルなど様々な種類がありますが、そのすべてに共通するのはお金が絡んだ以上に難しいものであると言う点です。

また場合によっては法律の解釈が食い違っているために双方の主張が異なり、円満に解決することが難しい場合も少なくありません。

【諸経費の問題】

売買のトラブルで最も多いのは、様々な諸経費をどちらが負担するかと言う問題です。

基本的には購入をする側が諸経費を負担することが多いのですが、不動産仲介手数料等は導線業者はどちらに請求しても良いと言う決まりになっており、悪質な不動産業者の場合には双方に請求すると言うケースも少なくありません。

しかしこのような場合は不動産取引に関する法律で一定の金額を超えないように定められており、これに違反した場合は罰則等が規定されていることもあるため、 充分確認しておくことが大切です。

【賃貸トラブル】

また賃貸のトラブルにおいては家賃を支払ってくれないと言う問題や、一方的に賃料を見上げされたなど様々な問題が発生する可能性があります。

この場合には借地権や借家権といった法律が影響することも多く、一概に契約内容だけで判断することができないのもトラブルを大きくする原因となっています。

このようなトラブルを解決するためには、弁護士に依頼するのが非常に良い方法です。

これらの不動産トラブルは法律の解釈を互いに自分に有利なように解説していることが多く、場合によっては相手が素人であることをいいことに有利な面だけをクローズアップして相手を納得させようとするケースも少なくないのです。

そのため法律に詳しくない人が理路整然と法律的な根拠があるかのように説明されてしまうと、ついつい納得させられてしまうことも多くなっています。

しかし弁護士が間に入ることで、解釈の正確さをチェックすることができる上、問題点を指摘することで相手の主張を論破することもできるようになるのです。

このほかにも不動産トラブルを解決する際に、弁護士に入ってもらうことでどちらが正しいかの判断をしてもらうことや、話が平行線の場合に裁判所などに相談し調停を依頼することなどもスムーズにできます。

最悪裁判になってしまった場合でも弁護士の場合には全面的にサポートをすることができるため、様々な面で非常に頼りになる存在となるのです。

不動産トラブルは思わぬところで発生する危険があります。このような場合に慌てないためには、日ごろから相談できる弁護士を決めておくことが大切です。

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