アトピー性白内障

最終更新日 2024年5月8日 by negiba

近年、20歳前後の人達の両眼に白内障がよく見られるといいます。

これはアトピー性皮膚炎に伴う白内障がほとんどです。

アトピー性皮膚炎になると湿疹がたくさん出来ます。

重症の患者さんの約30%の人に合併症として白内障や網膜剥離などといった目の病気が出てくるそうです。

そのうち約10%が白内障です。

これは、アトピー性要因を持っている人にかかりやすいと言われています。

原因としては、水晶体タンパクに対しての免疫の影響やステロイド内服薬の副作用などが言われていますが、痒みが我慢できずに手で擦りすぎてしまう、つい強く叩いてしまうなどの外傷説が最も有力だそうです。

こういった外傷的な刺激が長時間(何年も)続いてしまうと水晶体が濁ってしまいます。

アトピーに対して処方されるステロイドの内服薬ではある程度の量を少なくても1年以上毎日飲み続けることにより白内障になってしまう事があります。

外用薬では、顔や首などのある程度の部分だけであるなら大丈夫ですが、毎日全身に塗っていると皮膚からの吸収する量が多くなってしまうために白内障になってしまう可能性がありますが、最近の皮膚科ではアトピーの患者さんに対してステロイドの内服薬を処方することはほとんど無くなってきているので、白内障の原因は外傷的な刺激がほとんどだと言われています。

予防としては普段から目を掻きすぎたり、叩かないように気をつけるのが一番ですが、全く掻かないというのは難しいです。

こういう動作が10年も続くと水晶体が濁ってきます。

小児には起こることはほとんどありませんが、早ければ10代後半から発症し30代でよく発症しています。

定期的に眼科に通院し、皮膚科との連携を取りながら予防するのが良いと思います。

白内障の治療法は視力が落ちて支障を来すようになれば手術を受けなければなりません。

人工レンズを入れる手術をしますが焦点が遠方か近くのどちらかにしか合わないのて眼鏡を掛けなければならなくなります。

 

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