木の家に住むメリットと建てる際の注意点

最終更新日 2024年5月8日 by negiba

①木材の種類とその特徴を知る

どのようなものにも言えることですが、木でできているものを見ると、ぬくもりや優しい気持ちを覚える人が多いものです。

このことからもわかるように、木の家は木のぬくもりややさしい香りがあり、ほっと一息つけるような居心地の良い空間を作ってくれることでしょう。

一言で木の家といっても、使うことができる木材の種類はたくさんあり、それぞれに特徴が異なるものです。

住宅の建築方法にはさまざまなものがあり、木造だけではなく鉄骨造りや鉄筋コンクリートなど様々な方法があります。

このような構造だけではなく、内装の中にたくさんの木を取り入れて作る家は、ほかの方法にはない大きな魅力がたくさん詰まっているといえます。

木の家が持つ魅力として、まず第一に耐久性が高いことが挙げられます。

木材は鉄やコンクリートなどと比べた場合に、圧縮や引っ張りなどのさまざまな強度に優れているといえるでしょう。

そのため家を支えるために必要となる柱や梁の部分にも向いている素材であり、地震や台風などの自然災害が数多く発生する日本の住宅には最も適しているといえるでしょう。

二つ目にはリフレッシュ効果が期待できるというメリットがあります。

特にヒノキにはその効果を大きく感じる人が多く見られますが、ヒノキをはじめとした様々な木々には、消臭効果や抗菌性を持つ香りの成分の一つが含まれています。

このことからまるで森林浴をしているようなリラックス効果が期待できるといえるでしょう。

その中でもヒノキにはカビやダニなどのアレルギー減の繁殖を抑えるともいわれている物質が含まれているという報告もなされていて、近年ではさらに注目を集めているものです。

美しい木目も建物全体の雰囲気をやさしくすることから、たとえば病院の待合室や事務所などのように、人の出入りが多くみられる建物にも合う素材と言えます。

②天然素材である木材はメリットが多い

そして温かみがあって湿気を調整できることもメリットと言えるでしょう。

木材には空気がたっぷりと含まれていることから、鉄やコンクリートなどと比べた場合には、圧倒的に熱伝導率が低いという特徴があります。

このことから外気温を伝えにくい特徴があり、断熱性に優れているといえるでしょう。

木の床をはだしで歩いてみるとわかるかと思いますが、非常に快適なことがわかります。

夏は涼しく過ごすことができ、冬は暖かく室内環境を自然に整えてくれるということになります。

木材には湿気を吸収したり放出する性質もあることから、人間が快適だと感じる湿度を保ちやすく、カビやダニなどの発生を防ぐ効果も期待できます。

そして衝撃を吸収したり、火災に強いものがあることもメリットです。

木材の種類によっても異なりますが、木は弾力性を持っていて、衝撃に強いという特徴があります。

足に優しく疲れにくい特徴もあり、特に子育てをしている家庭や、二世帯住宅にもお薦めの素材と言えるでしょう。

一般的に木材と聞くと燃えやすいのではないかと思う人もいるかもしれません。

確かに木材に空気が含まれているので可燃性がありますが、万が一火災が発生した場合には、木材の表面が燃えたときにできる炭化層により、内部まで燃え尽きるためにはかなりの時間を要します。

そのためある程度の厚みや太さを持っている木材を使って建築することによって、万が一火災が発生した時でも早い段階で崩れ落ちる危険性を減らすことができます。

そして有害な化学物質が発生しないこともメリットと言えます。

木材は天然素材であり、これをふんだんに使うことによって、人間の体にさまざまな悪影響を及ぼす有害な化学物質が発生することを抑えることができるでしょう。

人間の体に悪影響のある素材を使ってしまった場合には、室内の空気が汚染されて、鼻水やくしゃみ、頭痛などの症状を引き起こすシックハウス症候群や、アレルギーやアトピーなどにもつながってしまうかもしれません。

③木材の性質を理解できている会社選びが大事

木の家には様々なメリットがことがわかりますが、実際に木の家を建てる場合には注意点もあります。

メリットばかりが注目されているかもしれませんが、反対にデメリットがあることも事実です。

まず耐久性が高いという魅力を持ちますが、自然素材であることからひび割れやすき間、反り返りができる、色合いが変化するなどの変化が生まれる可能性があります。

これらを防ぐためにも、メンテナンスを行いながらその変化を味わい生活していくことが重要です。

また木材は自然素材であることから、年間に生産できる量が限られています。

特に国産のヒノキなどは人気を集めていて、種類によっては入手が難しいこともあるでしょう。

木材をたくさん使った家をつくるためには、その家に必要となる柱や梁に適した木材を選別したり加工しなければならず、ゆとりを持って建築計画を立てることが重要です。

木の家を建てるためには、木材の性質を理解している建築会社に頼むことが重要です。

いくら良い木材を使ったとしても、その木材にあった使い方がなされていなければ、シロアリや腐食などのトラブルにつながる可能性もあるので十分に注意しましょう。

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